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「なんだ小僧!?俺たちのご奉仕が気にいらねえってか?せっかくいい思いさしてやろうってのによー?」
「ふざけやがって!ちょっと甘い顔してやりゃす〜ぐコレだ。舐めたマネしてくれるぜ。
俺たちに逆らうってえとどうなるか、ちゃあ〜んとこの身体に叩き込んでやろうか?」
、、、、っ、、、うっ、、、、
紫月らは下卑たセリフを連発しながら再度倫周を裸に剥くと引き剥がした着物と帯で
両腕を後ろ手に 絡め取り、完全に自由を奪っていった。
「おい倫、そこまでサービスしなくってもいいってよ。な?まあ仕方ねえ、、、
今日はちっと乱暴に なっちまうかもしれねえけどさ、折角ここまで盛り上がったことだしよ?
もうちょっと派手に抵抗してみるって路線で行こうぜ。」
「オッケー、オッケー。じゃ倫いくぜ!」
3人はそんな合い槌を打つと益々乱暴に倫周の身体を弄っていった。
後ろからは京にしっかりと腰元を押さえつけられ逸ったものを突き立てられて、前からは
ねっとりとした 愛撫と共に剛に敏感なところを銜え込まれて、唯一自由に意思を伝えられる
口元には紫月の熱く立派な ものを押し込まれて倫周は蒼白となった。
縛り上げられた腕がそれらをより煽り立てるが如くにいやらしさを増しているようで、この上ない
恥辱の行為に頬は真っ赤に染まり身体中から火を噴きそうな程、恥ずかしさと惨めさでいっぱいに
なっていた。
そんな自分が哀れでどうしようもなく思えて知らぬ間に大きな瞳からは衝撃の涙がぼろぼろと零れ落ちていた。
嫌だ、いや、、、、
こんなこと、もうしたくない、、、
なのに、それなのにっ、、、、
ああ、誰にも見られたくない
誰にも触れられたくない
いっそこのままこの世の果てが訪れてくれたなら俺はどんなに安らかだろうに・・・・
いつも以上の派手なシナリオに比例するが如く今宵も狭い小屋の床には又札びらが散乱し、
紫月らは身体を張って演じてみせた倫周を讃える言葉を連打した。
「お疲れさんっ!倫、今日はすっげえがんばったなお前。ちっと乱暴にしちまったけど大丈夫だったか?
倫?、、、、、!おい倫ったらっ!何処行く、、、、」
客の引いたテント小屋から皆で住んでいる宿舎へ向かう道すがらうれしそうに褒め言葉を口にした
紫月や剛らに何の合い槌も返さないまま突然に倫周は駆け出して行ってしまった。
「どうしたんだあいつ、、、」
「さあ・・・どっか具合でも悪くしちまったかな?」
「まじ?ああ、、、俺のせいかな?今日ちょっと乱暴にし過ぎたか?」
少々心配そうにそんなことを言った京の言葉に紫月も又不安そうな顔を浮かべながら
小さくなって行く後ろ姿を見つめていた。
何も考えられずにひたすらに走り続けて辿り着いた宿舎の部屋はまだ真っ暗で
灯りは点いていなかった。
倫周はとるものもとらずに先ずはシャワー室へと飛び込んだ。
穢れた自分の身体を洗い流してしまいたくて・・・・
散々に弄ばれた汚い痕を早く消してしまいたくて・・・・
別に紫月や剛、京が嫌いなわけじゃ決してない。
皆やさしくずっと一緒に暮らしてきた一座の仲間で倫周にとっても彼らは大切な人に
違いはなかったが今はどうしても皆と交わった痕を早く消してしまいたくて仕方なかった。
そんなことをしたとて今までの汚れてしまった自分が変われるなどと思ったわけではないのだけれど。
夢中で身体中の隅々まで洗い流して風呂を出て、覗き込んだ鏡に一糸纏わぬ自身の姿が
映り込んで倫周はきゅっと瞳を顰めた。
ショーの最中にできただろうかすり傷が赤く痕になって真っ白な肌に浮かび上がっていた。
・・・・・っ・・・・・・・・・・・
長い茶色の髪を乾かしてバスルームを出た瞬間。
丁度部屋に帰って来た遼二と瞳が重なって倫周はほんの一瞬その場に硬直してしまった。
「・・・・・・・・・・・!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・◇・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ぎっと見開かれた大きな瞳が深く傷を映し出し。
「よお、お疲れ!もう帰ってたんだ、、、」
そう言った遼二の声が心なしか儀礼的に感じられたのは思い違いだったのか。
だが遼二はそう言った瞬間にくいと重なり合っていた瞳を外しきょろきょろと視線を持て余しながら
目線の行き場を失っている様子だった。
そんな態度は自分にどう接してよいか解らずに戸惑っている心の内を映し出しているかのようで
倫周はぎゅっと唇を噛み締めると心にもない言葉を口にした。
「お疲れ。風呂空いたぜ?使えよ。・・・・・・・・・けど俺なんかの後じゃ汚くて嫌だってか?」
「え?」
ふいと投げ掛けられた予期もしない言葉に遼二は一瞬戸惑ったような表情をすると
俯いていた瞳を再び倫周の方へ向けた。
「嫌なら他使えよ。誰か、、、剛の部屋が隣りだからさ?行って借りて来いよ・・・・」
「な、、何言って、、、、嫌なわけねえだろ?」
真剣な瞳で、少々戸惑ったような瞳でそう言った遼二にくすりと微笑むと倫周は再び唇を噛み締めた。
「そう?ならいいんだけどさ・・・・嫌だったら無理すんなーって思っただけ・・・」
「なっ、、、嫌って何だよっ、、!?何で俺がっ、、、」
半ば怒りながらむきになった遼二の言葉にその誠実さをありありと感じて倫周は瞳を歪めた。
「別に・・・・
俺のこと汚いって思ってんならお前が気の毒だって思っただけ・・・・」
「だからっ、、、何が汚ねえんだよっ!?言ってる意味がわかんねえよ!」
「ほらあ・・・そうやってムキになるー・・・・それが無理してるって言ってるんだ。ま、どうでもいいや、
好きにしろよ。」
それだけ言い捨てると倫周はぷいと瞳をそらせて自分のベッドへと潜り込んでしまった。
「倫周っ、、、!おい、、、、」
取り残された遼二は倫周の言っている意味が全くわからずに困惑したような表情を持て余して
その場に立ち尽くしてしまった。
どういう意味だ、、、汚いって、、いったい、、、、
遼二は突然に投げ掛けられた言葉に困惑し、又 倫周の態度が昼間とは打って変わってしまったことに
まるで心の整理が出来ないでいた。しばらくはぼうっとその場に立ち尽くし・・・
「おい倫、居るかー?」
覗き込むようにして部屋に訪れた紫月の声で遼二ははっと後ろを振り返った。
「あ、、、遼二、、、やあ、今日はお疲れさん。初めての仕事だったけど大丈夫だった?
慣れないから疲れたろ?」
ゆるりと優しげに微笑みながらそう問われた紫月の言葉に遼二はほんの少し表情が戻るような
気がしていた。
「大丈夫です、ええ。俺ウェイターの経験はありますし、、、すぐに慣れると思います。」
そう返事をしながらもやはり先程の倫周のことが気になるのかきょろきょろと目線を泳がせていた。
そんな様子に気付いたように紫月は遼二に近寄るとそっと小声で尋ねてみせた。
「な、倫周の様子、、、やっぱり変なのか?」
「えっ!?」
驚いたようにびくりとした遼二の態度にやはりといったように紫月は倫周のベッドの方を覗き込んだ。
「やっぱ何か様子がおかしいのか?どうしたんだろ、、、、いったい。」
「いつも・・・ああなんですか?」
「いつも、、、って?」
「いや、何か急に突っかかってきて・・・言ってる意味がわからなかったんですけど・・・」
「言ってる意味?あいつ何て?」
「え・・・?あ、いや、別に・・・・」
少々答え辛そうに下を向いてしまった遼二の肩をぽん、と叩くと紫月は倫周のベッドの方へと向かった。
金銭的余裕が無い為に粗末な造りの建物を安く借りて皆で一緒に住んでいるこの一座の部屋は
古い上に狭くて当然部屋の仕切りなどはあるはずもなかった。
だが新しく遼二が入居するに当って紫月と帝斗が気を利かせて天井から仕切りの
カーテンのような布を取り付けてくれていたのであった。
紫月はそのカーテン布をそっと開けて中に入るとベッドに深くうずくまっている倫周に声を掛けた。
「倫?入るぜ?寝てんのか?」
一瞬びくりと竦んだようにうごめいた布団をそっと開きながら紫月は倫周の長い髪の毛を撫でてみた。
「倫、どうした?具合でも悪いのか?なあこっち向いてくれよ、、、剛と京も心配してたぜ?」
・・・・・・・・
「倫?」
ふっと倫周は大きな瞳を見開くと紫月の方へ顔を向けた。
「紫月・・・・・」
「ああ起きてたか?な、どうした倫?何かあったのか?」
くいと顔を近付けながらそっと小声で囁いた紫月の背中にぎゅっとつかまるように腕を回すと
倫周ははっきりとした口調で呟いた。
「ね、紫月お願い・・・・レッスンしてくれよ。」
「え?」
「だからレッスン。今日さ、俺の舞台すっごくヨカッタって言ってくれたじゃん。あれってこないだの
紫月のレッスンの賜物だって。だからレッスンして・・・・どうせ今 暇なんだろ?だからさあ・・・・」
「ばか、、、何言って、、、」
「何でよ?だめ?どうして・・・・」
「だって、、、お前、、、」
「好きなんだよ紫月のこと。一緒じゃなきゃ眠れないんだ。紫月にエッチなことされたいんだよぉ・・・
ね・・・いいだろ?いつもみたいにイカせてよ。いっぱいいっぱいエロいことして・・・・ココ触って・・・
ねえぇー・・・紫月ぃ・・・待てねえよ・・・もう我慢できない・・・・」
発せられる一言ひと言がはっきりとした口調で狭い部屋中に響き渡る。
すぐカーテンの向こうに居る遼二に気を使っている紫月の心中などおかまいなしといったように、
いや、むしろその遼二に聞かせたいとでもいうように倫周は大袈裟にそんな言葉を並べては
紫月の胸元にしがみ付いていた。
「わかった倫、じゃこれから俺の部屋へ来いよ。な?ここじゃ遼二に悪い、、だろ?」
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さて、ここまでは同じストーリーです。ここから先、結末は2パターンありますのでお好きな方をクリックしてくださ〜い。
ちょっとおバカで脳天気な行く末が見たい〜!な方は笑顔マークを、
いーやっ!もの哀しい運命に翻弄される結末の方がおもしろいに決まってるーっ!な方は
泣き顔マークをクリックしてみてください♪ |
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