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そんなことを言った紫月に倫周は怪訝そうに顔を顰めるとまったりと紫月の背中に
腕を回しながら囁いた。
「何で?別にいいじゃん・・・構わねえよ。それにさ・・・あいつだって一応オトコじゃん?
だったらさ、俺たちがこんなことしてるの平気でいられるわけないじゃん?
案外もう勃っちゃってたりしてさ?」
「ああー!?お前何言ってんだよ?」
「だからさ?これは歓迎の挨拶だって。ここで一緒に暮らしてく以上あいつにもこういうコトには
慣れといてもらわないと。だろ?気を利かして出てくとかさ?そういう気遣いも必要だってこと
教えといてやろうと思ってさ?」
「けっ、、、悪い奴だなあ倫はあー、、、、まあ、でもちょっと可哀想じゃねえか?」
「いいんだよ。何かあいつ自分は純粋ですって顔しててさ、それがちょっと気にいらねえ・・・
だからさ。俺らの仲間になるんだったらこーゆーコトにもちゃんと理解しといてもらった方がいいと
思ってさ?これから長いんだし・・・」
「ばっか、、、それで嫌ンなって辞めちまったらどうすんだよ?人手は足りねえんだぜ?」
「ダイジョブだって。あいつ案外根性ありそうだしさ?どう?いい考えじゃねえ?」
「はっ、、、馬鹿馬鹿しいっ!、、、、ま、でもいっか、、、、じゃあどうする倫?」
元々お気楽で脳天気な性質の紫月は半分呆れながらも割合乗り気といった雰囲気に
くすりと倫周は微笑むと
「とりあえず愛してよ。いつもみたいにさ?それであいつが鼻血噴いちゃったら俺たちの演技が
最高って証にもなるしさ。」
「演技ぃー?これもショーの一貫かよ?」
「そっ!いつだってプロフェッショナルじゃなきゃね?オトコひとり勃たせらんねえでプロとは言えねえぜ?」
「すげぇな、、、お前ってまじプロ根性入ってんな?」
「あったぼうよ!これからバンバン稼いで早くもっといい生活してえモン。」
「うんうんそうだよな!旅行とかも行きたいもんな!じゃあさ始めっか?」
「そう来なくっちゃ!ねえ紫月ぃ〜・・・・」
くいと瞳を閉じると倫周は紫月の胸元に寄り掛かり、2人はカーテンの向こうにいる遼二に何を
憚ることのなくといった調子で絡み始まった。
「あ・・・・んっ・・・あん〜・・・紫月ぃ〜最高ぉーっ・・・」
「そう?倫、、、俺もう挿れてえよ。イイ?」
「いいよぉ〜ん・・・早く来てぇ〜・・・」
その頃くちゅくちゅと淫らな音と共に好き放題の2人の様子にカーテンの向こうでは
ビキッと音をたててキレた遼二が繭を引きつり上がらせていた。
突然に勢いよく開かれたカーテンの音に半ばホンキで絡み合っていた紫月と倫周ははっとそちらを
振り返った。
そこには鬼のような形相の遼二が仁王立ちしていて・・・
額には十文字を浮かび上がらせ噛み締められた唇はわなわなと震えていた。
「お、、お前らっ、、ココを何処だと思ってんだっ!ココには俺も住んでんだぜ!?ちっとは
遠慮っちゅーモンがねえのかよっ!?このヘンタイ野郎めがっ、、、」
あはは、、、、
「やっぱ怒った〜?でもさあ、、、君一応新入りなんだしさあ、、、やだったらちょっと外出てるとかさ、
適当に気ィ〜使ってよねえ〜。」
少々額をぴくぴくとさせながら照れ笑いをした紫月に遼二は益々怒り爆発といったような表情をし、
そんな様子に満足そうに倫周はくすりと微笑んだ。
「ふふっ・・・そんな正当なこと言っちゃってさ?案外お前もソノ気になっちゃってんじゃねえの?
遼・二・く・ん・・・・!」
かなり余裕でそんなふうにおちょくっては楽しんでいた倫周は次の瞬間の遼二の言葉に
苦虫を潰したような表情に変わり蒼白となってしまった。
「そう、、当たり前じゃん。あんな声聞かされりゃ充分ソノ気にならしてもらった!だからさ、、、
俺も仲間に入れてよ!な!?」
え・・・・・!?
「ケチなこと言わねえでさ?ほら、、、、!もうコッチの方も準備万端だしさ?」
そう言って自身の誇れるモノを突き出して見せた遼二に紫月と倫周は言葉を失った。
すげっ、、、、でけえー、、、、、
ってそうじゃなくって・・・・
その後見たこともない程の立派な代物に弄り続けられて白々と夜が明けるまで
倫周の試練のときは続いたようで・・・・
倫周ひとりでは飽き足らず天下の攻め役だと自負していた紫月までもが遼二の餌食となり
2人は自らのイタズラ心から出た悪巧みをめっぽう後悔したとかしないトカ。
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俺ら今日ショー出られそうもねえよな・・・
うん・・・ムリかもね・・・
夏の朝陽が燦々と降り注ぐ頃 目の下にクマを作りながら紫月と倫周はお互いを見詰め合っては
悔し涙を流していた・・・・
げっそり・・・・
がはははっ・・・・人をおちょくるからそーゆーコトになんだよー!
その頃眩しい朝陽の下で爽やかに歯磨きをしていた遼二は久し振りに思う存分満たされたとばかりに
晴れ晴れと背伸びをしていたのであった。
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