CRIMSON Vol.7
「紫月っ、、、紫月っ、、、早くこっち、、、、!」

全校集会が終わって生徒たちが賑やかに教室へ引き上げて行くそんな中をくぐり抜けるように

一之宮紅月は双子の弟、一之宮紫月の手を取って小走りをしていた。



「待てよ紅月ー・・・そんな慌てんなよー・・・・」

「だってー、、、」

「そんな・・・・此処は無くなりゃしないって!・・・・・おわあー、疲れる〜。」

ぜいぜいと息を切らしながら紫月は体育館裏の狭い路地の壁にもたれ掛かった。

「ごめん紫月、、、だってもう我慢できなかったんだ、、、集会の間中ずっとさ、、、、

お前の隣りに立ってたら何だかたまらなくなっちゃってさ。早く此処、来たかった、、、、」

ほんの少し頬を紅潮させながら俯き加減にそんなことを言った兄、紅月に目をやると紫月は

くすりと微笑んだ。

「ばあか・・・んなモン、いつだって出来んじゃん・・・・何もわざわざこんなガッコなんかでやらなくたってさ?」

くすくすと笑って。

「だめ、、、だって此処好きなんだ、、、紫月と初めて、、した、、とこだから、、、、さ、、、」

「ばっか・・・・」

「ねえ、紫月ぃ、、、、」

既にとろりと虚ろな瞳をきゅっと顰めながら紅月は紫月の胸元に寄り掛かった。



「、、、、ね、紫月、、、ココ、舐めていい、、?」

夏服の白いシャツの上からくりっと胸元の突起をなぞる、未だ壁に寄り掛かったまま紫月は

きゅっと繭を顰めた。

「ば・・・っっかやろ・・・・・んなこと・・・」



・・・っ・・・あっ・・・・・・



僅かに震える指先は、それでも逸る気持ちを抑えているといったように白いシャツを開いていく、

しっとりと汗ばんだ肌が露になると紅月は熱い吐息と共にその胸元に縋り付いた。

「紫月っ、、、紫月ぃ、、、綺麗、、、、お前の肌、、ホント青い真珠みたいだね。光ってる、、、」

溜息交じりに囁きながら胸の花びらに唇を押し当てると堰を切ったように紅月は紫月のそれを

舐め上げた。



「・・・・・うっ・・・・んっ・・・・んんっ・・・・・ああっ、紫月ぃ・・・・」



くりくりと円を描くように舌を這わせながら唾液を絡めるように夢中で舐め上げていく、

次第に尖った紫月の乳首の先端をもぎ取る程に熱く激しく弄っていった。



「紫月、紫月、、、、」

はぁはぁと熱く漏れ出す吐息が止まらない。

既に瞳を開けていることもできない程に高揚した意識のままに紅月はずるずると

紫月にしがみつきながら腰元あたりまで落ちていった。

かちゃかちゃと音も逸っているのが手にとるように解る程目の前の身体にのめり込んでいる

様子が窺える。

夏服のベルトは容易に外れ、薄地のズボンのファスナーを下ろすまではあっという間だった。



「紫月、ココも舐めたい、、、、ああっ、、、もうこんなになってるよ、、、」

散々に乳首を弄られて若い紫月のそれは既に天をめがけて熱くそそり立っていた。



「ばかっ、、紅月っ、、、、何すんだって、、、、うわ、、ぁぁああっ、、、、」

くちゅくちゅと音をたてて舐め上げる、硬く張り詰めた先端に唾液を絡めながらつう、と

根元から指を這わせた。

「わっ・・・・う・・わ・・・・・紅・・っ・・・・」

紅月は休むことなく夢中で紫月の熱いものにしゃぶりついていた。

「紅っ・・・・紅・・・・っ・・・・」

「ん、、、?なあに紫月ぃ、、、気持ちいい、、、?」

「んっ・・最高っ・・・・なあ、紅・・・しごいてもいい?」

「うん、いいよー、、、ずっと舐めててあげるから気持ちよくなって!」

「ああ・・・さんきゅ・・・・・」



紅月に銜えられたまま自身の熱く逸ったものを握り締めると紫月はそのまま指先に力を込めていった。






「・・・・っんっ・・・・・・紅っ・・・だめ、もうもたねえ・・・・っ・・・」

「紫月、、、いいよ出して、、、、紫月っ、、、」

「んーっ・・・・・マジ・・・もうだめ・・・・っ・・・・う・・・わっ・・・・ぁああっ・・・」



握り込んだ指先に力がこもる、ゆっくりと上下していた指先も次第に加速して・・・・

どくん、どくん、と身体の震えと共に紫月はきゅっと天を仰いだ。















「悪りぃ・・紅・・・・」

ふるふると頭を振りながら額の汗を拭い取り、紫月は深く深呼吸をしていた。

「いいんだー、、紫月が気持ちよかったなら俺もうれしいよおー。それにさ、、、

おいしかった、、、紫月の!」

「ばっか・・・・何言ってんだよ・・・・」

紅月は満足そうに微笑みながらふいと立ち上がると紫月の首筋に腕を回して抱き付きながら

そっと瞳を閉じた。

「ね、紫月、、、今夜一緒に寝よう、、、なあ、、、いいだろ?今日親父もいないしさ?

紫月の部屋で、、、、」

「はっ・・・何言ってんだよぉー・・・・まあ別にいいけど?」

「ほんとっ!?うれしいなあー、すごい楽しみだあー。」

「な〜にが楽しみだよなあ・・・どーせこの続きすんだろー?お兄さまあー。」

「やだなあ紫月ったら。そんなこと言うんだったらこのままここで続きしてもいいけどなあ?」

「うそうそっ・・冗談よ、冗談!今夜、なっ!待ってっから。

おい紅月そろそろ行こうぜ、もう授業始まっちまう!」

そそくさと紫月は衣服を正すと爽やかな5月の日差しの中へと溶け込んで行った。

そんな様子をとびきりうれしそうに微笑みながら紅月は見送って・・・

愛しい後ろ姿を追うように自身も又明るい日差しのグラウンドへと飛び出して行った。






「紫月〜・・・来ちゃった・・・・・」

少々もじもじとしながら紅月は一階下にある紫月の部屋を訪れた。

「わっ、何だよソレ?お前枕なんか持って来たのか?」

呆れたように紫月は褐色の瞳をくりくりと見開いた。

「だって・・・コレないと寝られないんだもん・・・・」

そう言ってきゅっと唇を尖らせた様子にくすりと微笑むと紫月は腰掛けていた椅子からタンッと立ち上がった。



「しょうがねえーなあ〜紅ちゃんはさあー、、、子供みてえだな?」

褐色の大きな瞳をいたずらそうに細めて見せる、そんな仕草に紅月は胸が締め付けられるような

思いに駆られた。

「紫月・・・・・」

ぽっと一瞬頬が真っ赤に染まる。

紫月は羽織っていた水色のシャツを脱ぎ捨てると勢いよく大きなベッドにダイブした。



「ほら、来いよ。」

仰向けに寝転びながら両腕を広げてそんなふうに声を掛けられた。

それだけでもう紅月の胸はどくんどくんと高鳴ってどうしようもなく囚われてしまう・・・・



「紫月っ・・・・」



ためらっていた足が最初の一歩を踏み出した瞬間に枕ごと倒れ込み、紅月は愛しい胸に飛び込んだ。



「紫月っ・・・紫月・・・好き・・好きだよ・・紫月ぃ・・・・・」

「紅っ、、、、」






お互いの素肌を重ね合った瞬間から若い2人が互いにのめり込んでいったのは言うまでもない。

双子の兄弟一之宮紅月と紫月は何時の頃からかこうして互いの身体を求め合い奪い合っては

若さ溢れるその本能のままに自らを解放していったのだった。