CRIMSON Vol.4 |
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「紅月、、、、、」
「うふふ・・紫月・・・・やっと思い出してくれたね?
そう、覚えてるだろう?俺たちはいつもこうして一緒に抱き合ったじゃない。こうしてお前の青真珠みたいな
肌を紅く染めてさ、このまんま抱き合うとぬるぬる滑ってすっごく気持ちよかったじゃないか・・・・
そうだろう・・・・・?」
そう言った瞬間にすうーっと滑るようにナイフが背中を這う、真っ白なワイシャツごと切り裂かれ、紅に
染まった鮮血はみるみるうちに身体中へと広がって。
「紅月っ、、、やだ、、、やめ、、ろ、、、、、紅っ、、、、」
ぎゅうっと全身に力を入れて身体を丸めながら床に崩れてしまった紫月を引きずるようにベッドまで
連れて行くと紅月は自身の衣服をすばやく脱ぎ捨ててぴったりと鮮血の滲み出た青真珠のような
肌に身体を重ね合わせた。
すっぽりと覆いかぶさった切り裂かれた肌は身動きひとつ出来ずに僅かに震えを伴っている、
そんな様子に紅月はまるで至福といった表情を浮かべると全てを重ね合わせるかのように
鮮血の上で頬刷りをしていった。
「紫月・・・紫月ぃ・・・・あぁ・・・好きだよ紫月・・・・・」
、、、っ、、、、、
「このときをどれ程夢見てきたことか・・・・わかるかい・・?こうしてお前と重なり合える、この瞬間を
どんなに待ち望んだことか・・・・・ああっ・・・紫月っ・・愛してるよ、愛してる・・・・・
お前は俺のもんだよ、俺だけのものだよ・・・・」
ぬるぬると背中の上でうねるように身体が動く、既に存在感を増した紅月の熱いものが太股のあたりに
はっきりと感じられて紫月は思わず身を捩った。
「やっ、、、ど、、いて、、、、どけよっ、、紅月っ、、、」
「どうして・・?ねえ紫月・・・そんなに恥ずかしがらないで・・・・素直になろうよ。あの頃みたいにさ?
俺たちはこうして何度も抱き合ったじゃないか。覚えてるだろ?あの校舎裏の狭い路地でさあ・・・・」
「やっ、、、だっ、、、やめろっ、、やめてくれえーっ、、、、」
「紫月、紫月・・・ね、もう一回戻ろうよ。あの頃にさ・・・で、もう一度やり直そう・・・・?
なっ・・・もう一度やり直して2人で幸せになろう?ねっ、ねっ?紫月・・・紫月ぃー・・・・!」
「、、っう、、、っ、、、、っあああぁっ、、、、」
いつもの美しいハスキーボイスが裂かれんばかりに轟いて、もともと僅かに潰れている声を更に
押し潰すが如くに紫月は叫んだ。
「紫月っ・・・紫月・・・・・ねえ、挿れるよ?ねえ、もういいだろう?もう待てない・・・・待てないよ・・・」
「・・・・・・・・・・っ・・・」
「ふっ・・・・う・・うんんっ・・・・・ああっ・・・イイ・・・・・いいよ紫月ぃ・・・」
ぐりぐりと逸っったものを押し込まれて、だがそんな行為にも抵抗する気力も湧かないままに
紫月はどんどん押し流されるように紅月に捉えられ。
うっ・・・っうう・・・んっ・・・・・・んっ・・・・
ぽろぽろと褐色の瞳から大粒の涙が零れて頬を伝わった。
身体の中央の深い位置まで貫かれ、久し振りの激痛が全身を這いずり回る、歯を食い縛って拳を
握り締めても激しい痛みは薄れるはずもなかった。
「あっ・・・はっ・・・・ぁあっ・・・・ぁああっ」
耳元に絶え間なく吹き付ける熱い吐息と共に至福の嬌声が僅かに混じる、そんなすべてを
振り払うように紫月はぎゅっと瞳を閉じると白いシーツが破れんばかりに握り締めた。
「紫月ぃー・・・好きだよ、好き・・大好き・・・愛してる・・愛してるよ・・・・・
ねえ紫月もだろ?紫月も俺を愛してくれてるだろ?なあ、何か言って・・・好きだって言って・・・!」
「、、、、、っ、、、」
「ね、何で黙ってんのさ・・・気持ちいい?ねえ、紫月・・・俺のペニス・・・どう・・?気持ちいいだろ?
ねえ、ねえ・・・紫月・・・・・」
「、、、、だ、、、」
「え・・?なあに・・聞えないよ・・・・?」
「、、や、、だ、、、、、って言って、、んだ、、、、もう、やめて、、、、やめてくれよっ、、、、」
「何で?何でさ?俺たちはずっと一緒だったんだ・・・ずっとずっと・・・・
生まれる前からさ?母さんの腹の中からずっとずっとひとつだったじゃないかっ・・・・
ずっと・・・・・・・・・俺とお前はずうーっとひとつだったんだよ。
なのにこの世に生れ落ちて2つに別れちまった・・・・それを又ひとつに纏めて何が悪いんだよぉ・・・・
そうだろ?ずっとずっとこの先もずっと俺とお前は死ぬまで一つでいなきゃいけないんだよぉ・・・・」
「や、、めて、、くれ、、、、もうっ、、、、、やめてくれよぉーっ、、、」
うわああああっっ・・・・・・・・・
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