あははは、それがいっか?



うれしそうに紫月はそんなことを言ってはケラケラと笑ってみせた。





ふ・・んっ、だ・・・・

レッスンだなんて冗談じゃねえよー・・・今だってもうクタクタだってのにこの期に及んで又

”突っxまれる”なんてごめんだぜ・・・・!

まったく紫月の冗談ときたらいつだって冴えないっていうかサムイっていうか・・・

しっかし何でそんな体力あんだろうなあ・・・・攻守が逆とはいえ紫月だって同じ舞台に立ってるって

いうのに。しかも紫月は俺なんかよかよっぽど”オヤジ”のくせしてさあー・・・

あ〜あ、正直ちょっとうらやましいよなあ・・・何かこんな商売やってる割にはいつも明るいしハッキリ

言って脳天気ってーの?

ココの連中ときたら皆んなそうだっ、帝斗にしろこの紫月にしろいい年してちょっと足りないっていうか

何ていうか・・・・トホホ・・・・

俺もあのくらいオツムが弱くなりたいもんだぜ・・・・





ぶつぶつと口篭りながら宿舎への道のりをとぼとぼと歩く倫周の隣りで又も脳天気な

明るい声が響いてきた。



「なっ、倫そうしよう!今日さ俺お前ンとこ泊まる!だからさ、思いっきし”レッスン”つけてやるぜ〜?」

まるで若いオナゴのようにきゃっきゃとはしゃぎながら目の前に見えてきた宿舎の扉を元気よく

開いた紫月の様子に倫周は大きな瞳を吊り上らせると呆れ返ったとばかりに口元をポカンと

開きながらずりずりと尻込みをするように後ずさりして言った。



「あ・・・あのさ、俺ちょっとトイレ、トイレ行ってくるからさ・・・・紫月先行ってて・・・・・」

「え?そう?じゃあお前の部屋で待ってるな!」

まだニコニコとまるで悪気のなさそうに微笑む紫月の様子に更に瞳を歪めながら倫周は

大きく溜息をついた。





あ〜あ・・・・あの様子じゃマジ泊まっていくつもりだろうなあ・・・・

そんでもって一晩中xxられて、、、ってか?

冗談じゃねえーよー・・・・

あーっ、マジでもうヤダっ!





厠でふるふると頭を振りながら美しき額に十文字を浮き上がらせると同時にビキっと

音をたてながらキレた倫周であった。  ←怒っ・・・・